ゲルマラジオ
地元産、できれば自分で採取した鉱石で検波してみたいとの思いがあり、だいぶ前に隣県の大蔵鉱山跡に採取に出かけたことがあります。予備知識も準備もなかったこともあり、その時拾い集めた石はことごとく検波はしてくれませんでした。それから11年。仙台近…
自らは電源を持たず、細々とした電波のエネルギーを捉え、それをわずかな電気に変え、目的の周波数から音声を紡ぎ出す、無電源ラジオの奥深さにはまってしまうと、なかなか抜け出せない魅力があります。そして、技術の進歩に逆行する鉱石そのものによる検波…
検波とは変調の乗った信号から元の信号を取り出し復調することですが、既成のデバイスに頼らず天然あるいは準天然石のみでその作用が得られること自体、驚きがあります。鉱物にそんな力が内在していることに自然界の妙というものをいつも感じてしまいます。…
NHK第一放送の前身であるJOAK東京放送局の本放送が始まるのが大正15年(1924年)、それと共に昭和初期にかけて一世を風靡し、瞬く間に消えていった探り式鉱石ラジオ。その開発の過程では少しでも受信能力を高めようと様々なコイルや鉱石が試され、その後のデ…
ゲルマラジオ(無電源ラジオ)はシンプルにセラミックイヤフォンで聞く方法とトランスを介してオーディオイヤフォンで聞く方法があります。その際、ダイオードの種類により向き不向きがあり、セラミックイヤフォンで良く聞こえてもトランス経由の場合、音が…
ラジオを作りたくなってaitendoからいくつかキットを買い込みました。これもその一つ。aitendoのゲルマラジオキットは何種類かありますが、基板上にすべてが揃うオールインワンタイプです。アンテナ端子、イヤフォン端子、ダイオード取付けはターミナルブロ…
NPOラジオ少年の通販が再開したことを知り、気になっていた中波ループアンテナキットを購入しました。ループアンテナとしては小型で、これをコイル代わりにしてゲルマラジオにしたら面白いものができるのでは?と以前から考えを巡らせていたのです。数年ぶり…
直径12cmの紙筒が入手できたので、これでコイルを作ってみることにしました。我が家の環境では、このくらいの大きさのコイルであれば、NHK仙台第一は難なく受信できるはず。Qを上げるにはコイル径を大きく、線材を太く、スペースを開けて巻く、これが三大鉄…
中途半端に残った直径1.7mmの太いポリウレタン線。巻き方によりますが、空芯で20m巻くとおおよそ200μHのインダクタンスが得られます。残っているのは12m。空芯コイルでQを上げ、中心部にコアを入れることでインダクタンスを確保する、そんなものができないか…
ループアンテナの形状は角材を十字に組んだものや長方形のものをよく見かけ、自分もいくつか作ったことがあります。この形状だと設置面積が大きく、我が家の環境では置き場所に困ることになります。ループアンテナは大きいほど良い、それでいてコンパクトで…
我が家の環境において無電源ラジオ(外部アンテナ、アースなし)で受信できる放送は、NHK仙台第一、同第二、東北放送の3局であることは何度か書いた通りです。東北放送については受信できるといっても、大きなループコイルを搭載した機種に限られ、それも蚊…
製作した無電源ラジオの音量が思いのほか大きかったりすると、スピーカーならどの程度で鳴ってくれるかな?と、ごそごそジャンク箱から引っ張り出してつないてみたくなることがあります。つないでみたら蚊の鳴くような音しか聞こえず、がっかりすることが多…
無電源ラジオの奥深さには日々、驚かされます。中でも、ダイオードによる検波から天然鉱石へと歩みを進めると、規格品デバイスでは得られない何かがあり、ますます興味が深まっていきます。歴史の流れを完全に逆行していますが、逆もまた真なり? 実際、紅亜…
ゲルマニウムで検波するからゲルマラジオ。1N60をはじめゲルマニウムダイオードが定番ですが、かつてのゲルマニウムトランジスタに検波させてもゲルマラジオであることに変わりありません。トランスを使わず、セラミックイヤフォンで聴いていた頃に2SA100を…
入手したいくつかの鉱石標本を使って、検波実験をしてみました。オシロなど測定器がなく整流作用の視覚化はできません。なので、ゲルマラジオ実験ボードにつないで放送の受信を試み、聞こえたかどうかのみの実験となります。 はじめに金属針による検波。金属…
手持ちの鉱石を使って、1週間ほど取り換えひっかえ検波しながら、聴き比べてみました。シリコン単結晶>シリコン精製結晶>紅亜鉛鉱>方鉛鉱>黄鉄鉱の順で高感度という印象です。黄鉄鉱は聞こえる箇所があまりなく、音量もかすか。他の4つは、検波位置や圧力…
先日の鉱石検波実験の際、銅板だけの簡易装置では、安定して検波する難しさを痛感したことから、単体で受信できる鉱石検波専用の無電源ラジオを作ってみることにしました。構想は以前からあって、『ゲルマラジオ製作徹底ガイド』や『レトロラジオの製作に誘…
『ぼくらの鉱石ラジオ』によると、JOAK東京放送局(現在のNHK第一放送)の本放送がが始まった大正14年(1925年)頃、国内の受信機の7割は鉱石ラジオだっとのことです。それから、90年、現在の高度な集積回路への変貌を思うと、「鉱石検波」というのは、偉大…
ゲルマラジオ作りに先だって、コイルを巻き終わった時とか、新たなダイオードを入手した時に、とりあえず回路を組んでみる、ということをよくやります。その際、ジャンク箱から部品とミノムシクリップを取り出し、以前に巻いたコイルとの比較だとか、ダイオ…
ループアンテナは、フェライトコアを使ったバーアンテナより手軽にQを上げられる利点があります。一方、コイル面積が広い分、大型になってしまうことが欠点と言えます。集合住宅の我が家では、テーブルに置いて使えるくらいのものがちょうどよく、それでもリ…
倍「電圧」をはじめ回路をいじっても、なかなか感度アップにつながらないことは以前に書いた通りです。では、ゲルマラジオ本体を2台作って、両方の電気信号を1本のイヤフォンに流し込んでみたらどうなのか?当然ながらアンテナも2本必要となります。この方式…
ゲルマラジオの音質にこだわってどうするの?とも思いますが、両耳ステレオイヤフォンで聞き比べてみると、それなりに違いはあります。サラサラして明瞭であったり、低音が効いてこもっていたり・・・。数点の部品すべてが音に影響します。Qの高いコイルでな…
ソレノイドコイルを大型化していくと、コイルというよりループアンテナとなって大きな威力を発揮する、そしてそのループは四角(クワッド)や三角(デルタ)ではなく、真円が理想的。これまで無電源ラジオを作ってみての印象です。アマチュア無線のアンテナ…
FM無電源ラジオ3号機に搭載の中波用エアバリコン。容量調整のため、連結線が必須であること、その長さによって同調が変わることを前回書きました。長さ35cmリード線の両端クリップを使い、4連バリコンの内、28pF +200pF をつなぐとうまく同調が取れ、NHKFM、…
なんとか分離もうまくいったFM無電源ラジオ3号機。回路図を書いてみて、ふと、前にも同じような回路にお目にかかったことがあるような・・・。 ゲルマラジオにのめりこむきっかけとなったマルツの「鉱石ラジオキットHG770」。震災の後、無電源というところに…
AMZ同調コイルを使った2号機は、感度良く、分離もまずまずです。しかし、完璧というわけにはいきません。どうしてもNHKFMとDateFMがかすかに混じってしまいます。感度(音量)は多少低くてもなんとかなるにしても、混信は気になってしまいます。分離をさらに…
大年寺山の送信所から我が家までは約1km。では、送信所直下では、無電源ラジオはどんな感じで聞こえるのか?今日はフィールド実験。 以前に書いた通り、大年寺山には150m位離れて次の二つの送信所があります。 NHK仙台FM 82.5MHz 出力5kw FM仙台(DateFM) 7…
無電源ラジオは電波のエネルギーのみで作動するので、なんといってもアンテナ次第です。特にFMの場合、信号強度が弱いと音が割れたり、歪みを生じやすく、なるべく強い安定した信号が必要となります。通常の中波ゲルマラジオと同じ単純回路を採用しているこ…
中波ゲルマラジオと違って、FMの場合はアンテナがシビアな印象を受けます。適当にビニール線をつないでおけば聞こえる、というものでもありません。試したところでは、1/4λのロッドアンテナを2本、ダイポール風につなぐのがベストでした。その場合も、一方は…
Web上ではFM放送を受信するゲルマラジオがいくつも紹介されており、いつか挑戦してみたいと思っていました。我が家から受信できそうなのは、NHK仙台FMとFM仙台(DateFM)の2局。どちらも送信所は大年寺山(テレビ塔)で、距離にして1km弱。ただし、テレビ塔…